入国制限緩和の動向について(6/23時点)
先日、日本とベトナムで入国制限緩和に関して合意されました。
現時点で、発表されている内容とベトナム国内の状況をお知らせ致します。
対象分野ごとに区分され段階的に進められることが検討されています。
■対象分野
第1段階:ビジネス関係者
経営・管理に携わる者、技術者等の高度専門職、企業内転勤者、技能実習生・特定技能者
第2段階:留学生
第3段階:観光客
観光客は消費を喚起する点では経済効果は大きいですが、感染拡大リスクが高くなりますので、慎重な判断が求められます。
■日本への入国方法
- 入国前に母国でPCR検査を受け証明書取得
- 「PCR検査の陰性証明書」と「行動計画書」を日本の大使館に提出
*行動計画書に、日本入国後2週間の移動経路や滞在場所を書き込む
*日本の受入れ企業に「入国の目的」「管理体制」を記載した文書提出も求める
- 大使館での審査が通れば日本に渡航するための査証(ビザ)が発給される
■入国後
- 空港でPCR検査を受け、「行動計画」と「過去2週間の健康状態」の報告を提出
*陰性で書類に不備がなければ2週間の待機を免除する
- 検疫担当者が今後の移動経路や滞在場所を指定し順守を促す
- 入国後2週間は公共交通機関の使用を禁じる
※指定場所以外に行けば在留資格の取り消しや強制退去も検討される
※現行の水際対策措置(PCR検査、公共交通機関不使用、14日間の自宅など待機)に加え以下の防疫措置が取られます。
- 入国前のPCR検査証明取得及び入国後14日間の位置情報の保存などを条件に入国拒否対象地域からの例外的な入国を認める。
- 入国者が14日間の自宅など待機期間中にビジネス活動を望む場合には、更なる条件として「本邦活動計画書」の下で、行動制限を緩和。
※滞在場所、移動先、接触予定者などの記載が必要
現時点では、技能実習生の入国に関して以下の課題があります。
- ベトナム国内でPCR検査証明書を発行する機関が発表されていない
- 大使館での査証(ビザ)の発給が再開されていない
- 入国後の位置情報の保存に関しては、技能実習生はスマホの通信契約がない
※先日、公開された接触確認アプリ「COCOA」はBluetoothなので、GPSは使用していないため、位置情報は保存されない
- 4ヵ国で250人/日を予定しているが、一ヵ国あたり60人/日となる
※ベトナム国内の技能実習生だけでも1万人以上待機していると言われている
■ベトナムへの入国方法
ベトナムではコロナウイルス以降、全ての外国人にビザが必要となりました。
現在のベトナムの対策
- 外国人観光客の受入停止
- 国際線の停止
- ベトナム人、外国人関係なく、入国後は隔離施設へ直行し14日間の隔離措置
入国緩和に向けて、以下のような検討がされています。
- ビジネス関係者の入国を緩和
※ここでいうビジネス関係者は、経営や技術者など日系企業が対象となるとみられます。
- 国際線の再開
国際線の運行状況は以下の通りです。
・ベトナム航空:7/31まで全区間運休
・ベトジェット:8/15まで全区間運休
・JAL:7/1~31:ハノイ→成田 金曜日のみ
・ANA:7/1~31:ハノイ→成田 水曜/土曜のみ
国際線に関してはビジネス関係者向けのチャーター便になることが予想されています。
ビジネス関係者に関する、短期出張者のビザはどうなるのか見解が出ておらず、技能実習生の面接などで観光ビザで入国することは不可となっております。
まずは、日系企業や技術者などが優先される見通しです。
新たな情報に関しましては、追って掲載させて頂きます。